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2007年12月 7日 (金)

不安な心から腰痛

日本では、腰痛で病院に行くと、

安静にしてなさいと言われることがあります。

世界各国の腰痛診療ガイドラインでは、その症状の回復には、

安静の排除と不安や恐怖心の除去が重要と言われています。
 

  つまり寝ているより、動けるなら日常生活を送った方が、

治癒ははやまりますよといっているのです。   

(原因のはっきりした急性の腰痛や重大な病気は別です)
 

私も、臨床で見続けていると、二日三日休んだら、

ちょっとぐらい痛くても復帰されている方のほうが、

治りははやいように感じます。
 

これらは、ニュヨーク大学医学部のジョン・E・サーノ教授が、

著書 「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」で

主張されていることなんです。

1984年当時の世間では、受け入れられることでは

ありませんでしたが、数十万人の読者が、

読むだけで腰の痛みが消えたということで広まり、

今では世界の診療ガイドラインまでかわってきているのですから

画期的なことです。
 

 西洋では、心と身体を分けて考える二元論的な哲学思想が

主流なので、画期的な考えだったんですけど、

 東洋の思想では、「心身一如」

つまり心と身体は通じ合っているとする、昔からの哲学がありました。

近代、西洋の医学、哲学を急激に取り入れた副産物として、

自らの哲学を忘れ、逆に東洋の哲学を西洋に教えてもらうことに

なっているのが現状ではないでしょうか。
 

 まさしく日本人が好きな逆輸入です。
 

 サーノ博士は、強迫観念や完全主義傾向が強ければ、

それだけ怒りや不安を多く発生するという事実を再確認し、

次にすべきことは、身体ではなく心に目を向ける習慣

身につけることだとおっしゃっています。
  

 私も以前、慢性的な腰痛を抱えていたことがありました。

しかし、自分を見つめ直し、痛みを客観的に見ることによって

症状が軽くなり、痛くなりづらくなりました。

 だんだん年齢を重ね、脊椎は構造的には退化しつづけているので、

よけいに腰痛がでてもおかしくはないんですけど、

構造上の問題だけにはおさまらないのが人間の身体です。

 慢性腰痛が恐怖心や不安の現れだなんて、

特に男の人は認めたくないことですが、

 いろんな考えを受け入れることができるということは、

思考に柔軟性があり、心に余裕があるということでもあります。
 

 医療者の共通認識として、「ガンコにつける薬なし」と言われます。
 

 強がることなく、客観的に自分の状態を見ることができると、

痛みだけに振り回されづらくなるので、気持ちが楽になります。

 その客観的な自分の見方をすることによって、慢性の痛みに

とらわれなくなり、治癒につながるのではないかとおもいます。
 

これは、決して痛みが精神的な弱さと言った極論ではありません

ですから考え方だけで痛みがなくなるということではありません。
 

 視野を拡げると、かたくなな生き方から解放され、

気持ちにゆとりができます。

 そのゆとりが自律神経の興奮を静め、

凝りや痛みを和らげてくれます。

 その上で手技療法を受けると、さらに効果が期待できます。

そして、その手技療法で一番効果が高いのが、

頸椎(首)の矯正だと私は確信しています。

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