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2013年11月28日 (木)

「腰痛探検家」 究極の患者スタイルか!

著者の高野氏は辺境作家。「他人の行かないところへ行き、他人のしないことをすることを信条としている」といった一風変わった探検家です。

そんな好奇心旺盛な人がかなり重い腰痛になり、治療院から病院まで彷徨い歩き、カリスマ治療師との出会いによって一喜一憂していく様は、おもしろくもありおかしくもあります。

また腰痛持ちなら他人事とも思えず、究極の患者スタイルとしてのおもしろさが読み手のココロを刺激してくれます。

ちなみに私は腰痛持ちでもあり、セラピストでもあるので、カリスマ治療家の言動を笑えない。しかし、現代こんなユニークな人種が集まっている業界は少ないのではないかと我ながら思います。(笑)

「他人が行かないところへ行き・・・」といった信条を持っていると言う下りで、高野氏はいろんな治療家を尋ね歩いたあと、最終的にはきっと心因性の腰痛に行き着くだろうなと、読み始めてすぐ思いました。

ちなみに以前読んだ、30年間腰痛で悩み続けた作家の夏木静子氏の「椅子が怖い」という著書も最終的には心因性腰痛に行き着きました。

治療家と患者の関係を、悪い男に引っかかったダメ子女と例えたりするところは、さすがおもしろいと定評がある辺境作家です。

腰痛に対しての取り組み方といい、最後の開き直り方といい、期待通りでおもしろかったのですが、辺境作家だからどんでん返しがあるのではないかと変に期待していたので、思った通りの展開過ぎて、もの足りないと言えばもの足りなかったです。

本当の腰痛だから仕方ないのかもしれませんけど。

   
高野氏は、自分が「腰痛に執着している」と言います。p262 腰痛持ちの読者にとって何かしらの気づきになるかもしれまえん。

腰痛に執着したり、カリスマ治療家を追い求めたり、極端な思考に陥ったりと、たいへんなのですが、作家だから自分の状態をいつか書く仕事に結びつけようと思うことでしょうから、一般の人とはちょっと違う感覚もあると思います。

本書を読み終わっての一番の感想は、「しかしこの著者の奥さんはココロが広い人だな~。」

まるで私の妻みたい。(笑)

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