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2014年3月28日 (金)

「心が雨漏りする日には」 らもさん

作家の中島らも(故)さんは、ある種の天才だと思っています。

そして本書を読んで、らもさんが躁鬱病だったと知り、何となく納得できました。
うつ病に限らず、数多くの闘病記は、「私はこうやって治りました」的なまじめな内容だと思うのですが、奇才職業作家らもさんは、ただの闘病記ではありません。

40代の時、薬と酒のせいで毎日失禁をくり返し老人用オムツをしていた話しなど、普通なら悲壮感が漂うのですが、らもさんの手にかかればそれもネタです。

うつ病とは関係ないのですが、らもさんがコピーライターの養成所に通いだした時、すぐコピーライティングの本質が理解できたと言っています。

p29 コピーは決して自己表現の手段ではない。先方が求めているものを文字にする仕事なのである。

それを瞬時に理解するのが天才なのです。

p153 人間は無数にある選択肢の中で、自分が選べる選択肢だけを選んで人生を生きている。選べない選択肢を選ぶことは絶対にないのである。
~ おれは飲まずにいられなかったから、大量に酒を飲んだのだ。~ 後悔しても何の意味もない。

らもさんが話すと、このようなあきらめと開き直りの境地も素直に聞けます。

当時、読み終わった後、ちょっと生きる勇気が涌いてきました。そして10年後読み直したら、やっぱりらもさんはすごいや。

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