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2014年10月17日 (金)

敗者から見た明治維新~松平容保と新撰組 早乙女貢著

        

最近、新撰組の書物にはまっているのですが、日本を大きく変えた明治維新は勝者である長州と薩摩によって歴史の真実を塗り替えられた面も大きいようです。

”歴史は勝者が作る”と言いますが、私達が学んできた明治維新も”勝者の持つ権力”によって歴史が作られたと言っても過言ではありません。

本書を読むと、ひょっとしたら長州は尊皇攘夷という名の下に、徳川幕府に対して関ヶ原からの積年の恨みを果たしただけなのかも知れません。

長州は孝明天皇の怒りに触れて京都から追い出され、京都御所に大砲を撃ちこんだのも事実。

それが”勤王の志士”がすることなのでしょうか?

孝明天皇が最も信頼していた人は、幕府から三顧の礼によって頼まれて京都守護職になった会津藩主の松平容保公でした。

また薩摩は幕府の形勢不利と見るや、誠実な会津を裏切り、仇敵長州側についた行為は武士道とは言い難い。

攘夷と言っても薩摩と長州は早くから外国から武器を買ったり、貿易をしていたので、それもまた嘘としかいいようがありません。

そして内戦を回避するために幕府は大政奉還をしたのに関わらず強引に戦に持ち込み、無意味な殺戮や、江戸や会津での奪略、暴行が行われたことも歴史ではあまり知られていません。(そうとう酷かったみたいです)

新撰組のせいで明治維新が数年送れたなど、悪者扱いする人も多いのですが、本書を読みすすめていくうちに会津藩と新撰組の方が人として誠実であったのではないだろうかと思えます。

黒船来航によって、自国で虐げられていた者達が決起する材料になり、そのエネルギーが明治維新になったのだと私は思っているのですが、本書を読んで、明治維新を違う面から考えることができました。

明治維新の小説などが好きな人も、本書を読んでおくと小説の裏も読めるようになって、より明治維新に興味がもてるようになると思います。

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