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2015年9月11日 (金)

「うつを治したければ医者を疑え!」 伊藤隼也著 お~!!

         

私のところに来られるクライアントさんの4~5人に1人は、過去を含めて睡眠薬、精神薬を服用されたことがある方です。

私自身も薬のお世話になる寸前までいきました。

そういうこともあり精神医療の世界には興味を持ち、多くの本も読んできました。

 

クライアントさんから話を聞いているうちに、精神科の医者に対しての不信感と薬の副作用に苦しんだ方の多さにビックリしました。

本書でも誤診や投薬の間違いにより症状が悪化する”医原病”の存在を指摘しています。

 

p16 原因は、

1 投薬が多すぎる 

2 本当は薬がいらないのに投薬されている

3 診断そのものが間違っている

つまり、うつ気味なだけの人をうつ病と決めつけ大量に薬を処方していく「多剤大量療法」など、アメリカでは賠償訴訟問題となっている薬の処方です。

→ 「NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる」 

日本の精神医療の闇は世界的に見ても非常識極まりなく、異常な処方が平然と行われているとのことです。

ではなぜ日本の精神医療はこのような状態になっているのでしょうか?

本書を整理してみると、まず一番の原因は、製薬会社と医師との金銭の利害関係です。製薬会社からこの薬を使ってください。この薬の有効性を証明してください。お礼に医師に謝礼として献金。

こういったことは医療現場では利害関係のある企業との関わりを「利益相半」というそうです。

本書では、製薬会社から謝礼金を受け取った日本でも有名な精神科医や会長職の方を一覧として開示しています。

正直私はその先生達の本を多数読んできているので驚きでした。ただ記憶に残らない本が多かったですけど。(笑)

p78 多剤大量療法が怖いのは副作用としての自殺や他害衝動、敵意・暴力です。 SSRIで攻撃性が6倍になるというデータもあり、アメリカではそのデータを公表しなかったとして製薬会社が提訴されました。

世界中で多くの凶悪事件と薬の副作用との関連性が指摘されているにもかかわらず、日本ではあまり知られていません。

日本の精神医療の問題点のもう一つは、精神科医の力量不足。

p165 彼らは薬を出す以外能がないわけです。薬が無効と言われたって、他にできることがない。本当に必要なのは精神医療なのですが、習ったことがない。それを教えられる人間がほとんどいない。

そして診療報酬制度の弊害。診療点数が「5分以内30分以上」と30分以上に分けられその差は700円にすぎない。だから診察5分で「うつ病です」といって薬を出し、次々に診察をした方が儲かります。

そのような診察を先輩医師が行い、後輩が真似るのは当たり前。 多数の薬の処方に不審に思った薬剤師が医師に聞くと怒鳴られて終わり。

薬に詳しい薬剤師が多剤療法害の防波堤になっていないのも日本の精神医療の現状とのことです。

今の日本の精神医療をかえるのは右利きを左利きに急に変えろと言うぐらい難しいそうですが、うつ病学会は12年に軽度のうつ病には薬を優先しないという新ガイドラインを出しました。

それまで学会の方針にしたがって積極的に薬を使っていた精神科医の多くが「俺たちを裏切るのか」と大批判をしたそうです。

p171  勇気ある方向転換ですけど。 現在のうつ病は、投薬の必要のないうつ病が多くあり、ストレスへの防衛の仕方を覚えるのが治療のはずであり、それを毒である薬でコントロールしようとすることに大きな矛盾があるわけです。

ただし患者さん側にも問題があって、日本人は薬信仰が根強いので薬がなかなか減っていかない。(石川院長)

しかし患者側となると藁にもすがりたい思いから病院や薬信仰になっているわけですから、それに変わる心の支えや希望がないと難しいのかもしれません。 私は酒を飲んでごまかしてきましたから偉そうなこと言えませんけど。(笑)

クライアントさんと人生や人間関係について、いろいろな話しをすることもあるのですが、それで私自身も救われてきたような気がします。(私が救われてどうするの!笑)

本書の内容は賛否両論あるでしょうが、精神医療の世界を知ることはためになると思います。

本書は精神医療の批判だけでなく、医師との対談でうつ病に対しての予防がアドバイスされています。 どんな小難しい言葉より納得しました。

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