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2016年1月15日 (金)

「ゆきゆきて、神軍」とてつもないドキュメンタリー映画

        

天皇に向けパチンコ玉を撃った過去を持ち、過激に戦争責任を追及し続けるアナーキスト・奥崎謙三が、ニューギニア戦線で起きた疑惑の真相を探るべく、当時の上官を訪ね歩く姿を追うドキュメンタリー映画。

若いイケメンな俳優を出演させてある種戦争美談とした映画とは真逆の内容。

奥崎氏がすでに老いた上官をアポなしでたずね歩いては詰め寄り、封印されていたおぞましい戦争記憶が甦ってきたのもあるのか、興奮してきた奥崎氏が元上官に対しての暴力を振るい出すシーンはまさに狂気、尋常ではありません。

それを撮影者である原監督は止めようともせず、カメラを回し続ける。

奥崎氏はカメラを意識しているのか、さらに行動がエスカレートしていくのです。

DVDを見て、正直奥崎氏にもこの撮影者にもまったく共感できませんでした。

というよりか、犯罪幇助ではないのでしょうか。

しかしどんな戦争映画を見るより印象に残ったし、反戦にもなると思います。

もし戦争さえなかったらきっとふつうの暮らしをしてたであろうと思われる人を狂気に変えさせてしまう。

そしていつの時代でも戦争を煽って肥えたヤツがいて、戦争をすすめた人間は責任をとらない。

苦しまなければいけないのは現地で闘った兵隊。

戦争になんか美談はない。 

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