« 本屋さん | トップページ | 冬バテ解消法! »

2016年2月19日 (金)

「我が回想のルパング島」

            

小野田さんが帰国したとき私は4歳だったですが、威風堂々とした姿勢が記憶に残っているのです。

敗戦後30年間戦い続け、19743月にフィリピン・ルパング島から帰国をはたした元陸軍少尉・小野田寛郎。

小野田さんは陸軍中野学校に入校されています。

わかりやすくいうとゲリラ戦やスパイ活動、作戦参謀など、優秀な軍人を育てる学校。

敵は「戦争の終結した」など、あらゆる手を使って日本軍の志気を低下させようとしてくるが、日本が降参するようなことはぜったいないので、そのような敵の罠にはまらず最後の一人になっても任務を遂行するようにと任命されて派遣されたのです。

だから戦後「戦争は終わった」と幾度となく捜索隊を出されようが敵の罠だと、最後まで抵抗をしていたのです。

そこへ日本の風変わりな青年鈴木紀夫が現れ、小野田さん作戦解除命令を受けて日本に帰国するのです。

私はこのときの二人の出会いが好きです。

鈴木氏の写真でもわかるのですが、ちょっと脳天気なところが小野田さんの警戒心を緩めたのかも知れません。

残念ながら鈴木氏はその後雪男を探しに行ってなくなってしまいましたが、帰国した後の小野田さんとの交流も含めて魅力がある人でした。 →「大放浪」

小野田の30年間のゲリラ戦を愚かな行為とか、戦争の悲劇だと思う方もいると思うのですが、私はその後の小野田さんの生き方も含めて「本物の侍」とはこの人が最後かも知れないなと思うのです。

本書は、祖国生還の恩人・鈴木紀夫の死を機に綴った手記です。

|

« 本屋さん | トップページ | 冬バテ解消法! »

映画・小説・ノンフィックション」カテゴリの記事