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2016年6月30日 (木)

体の痛みは再発予防、心の痛みには

体に痛みを感じたら、まずはその痛みを緩和させることを考えると思います。

 

痛みが治まれば忘れてしまうでしょうし、痛みが治まらず症状が慢性的になってしまったら、病院や治療院に行って治療すると思います。

 

生き物の本質である生存から考えてみると、人間なら痛くなった原因を考え、次に痛くならないように気をつけるような性格の人が生存には有利に働きます。

言ってみれば用心深い性格です。

 

ただ、心の痛みに関してはその用心深さが神経質な性格として不利に働くこともあります。

 

心の痛みの原因を探し始め求めると、思考の袋小路に陥ってしまうこともあるからです。

 

 

心は何か一つの原因で故障するということではなく、複雑にいろいろなことが絡み合っています。

例えば、ある特定の人に対して人間関係でストレスを抱えたとしても、すべての人がその人に対して強いストレスを抱えているとは限りません。

もともと神経質な性格だったり、隠れたコンプレックスがあったりすると相手の言葉に過剰に反応することもあります。

だから単純に相手がすべて悪くて、それがすべてのストレスの元凶になっているとは断言できないのです。

 それは「自分探し」にも当てはまります。

心の故障と同じように、自分の確実な実体は掴むことなどできません。自分とは環境によってころころ変わりますし、相手が変わると自分も態度など変わります。

自分を突き詰めていくと何が本当の自分であるかなどわからなくなります。

ある意味信仰とは、変わる自分に不安を感じ、変わらない自分が欲しいといった本能的な欲求を満たしているのではないかとおものです。

その自分が信じたものや、心の痛みの原因を間違った形で決めつけたなら、自分や周りのもの、人類にとっての不幸となります。

 

体の痛みは原因を探し再発予防に努めることは必要です。

しかし心の痛みの場合、例えモヤモヤ感が残ったとしても、原因探しはほどほどにして、今をどのようにして生きるか、未来を考えた方が自分や、人類全体の生存にはいいのかも知れません。

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