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2017年11月20日 (月)

生存率0%を生き延びた男

NHKの「逆転人生」という番組で、山で遭難して14日間後に救出された30歳の男性が紹介されていました。

一般的に山での行方不明捜索日数3日目で生存率35%、4日目になると0%で遭難死がほぼ確実と言われています。

 

なぜこの男性は絶望的日数となる2週間を生き抜くことができたのでしょうか?

 

私は、ジロー流生きるヒントになるのではないかと、この男性から学びたい気持ちで真剣にテレビを見ました。

 

まずこの男性は登山歴1年でほぼ経験なしのアマチュアです。その日は一人で山に行き、登山カードも書いていませんでした。

 

本人曰く、「自分はつらいことから逃げるタイプ」と言っていました。仕事などのモヤモヤから気分転換に山登りを始めたそうです。

 

弾性は山から下る途中に道に迷い、焦って崖から落ちて、足の骨が皮膚から飛び出るほどの重症な骨折をしました。

サバイバル術や医療知識もほとんどなく応急処置もよくありません。

 

持っている食料は飴玉7個だけ。

どれだけ素人かがわかります。

 

それなのに山登りのベテランでさえ遭難して4日目で生存率0%なのに、なぜ?

 

ますます興味が湧いてきました。

 

まず、男性や親のインタビューからわかったのは、「末っ子の喘息持ちで、ちょっと甘やかして育てたところがある。」

男性本人のインタビューでは「手塩にかけて育てられた」とのことです。

男性の親は息子が遭難して生存率0%でもビラを作り配り、目撃情報を集めていました。

しかも埼玉の山で100名山の1つぐらいしかわかっていない状態で。(埼玉には3つ山あるそうです)

 

男性の親は、息子に対して愛情が深く諦めない芯の強さがあることがよくわかります。

男性は足を折って歩けない状態で数日経ち、激痛と死の恐怖から逃れようと自殺も考えました。

そんな朦朧とした意識で、「親より先立つ不孝をゆるしてください」と、家族へ謝り続け、自分も結婚して親になりたかったといった、死の間際まで夢を思い描いていたのです。

アウシュビッツ捕虜収容所で生き残った精神科医のVE・フランクルは著書「夜と霧」(世界的大ベストセラー)で、「収容所で生き残れた者は屈強な人ではない。繊細な感情を持っている人だった」と言っています。

そして、自分の帰りを待ち望んでいてくれる家族がいる人。

自分の役割を持っている人が生き残れた人では多かったと言います。

 

登山素人の奇跡的な生還を果たした男性は親に深い愛情をもらっていました。そして自分も結婚して子供を育てたかったと、今の絶体絶命を悔いながらも、父親になりたい夢を持っていました。

その「愛情」と「夢・希望」が、自分では弱い人間の部類と言いながらも、生命力の強さにつながっているのではないでしょうか。

愛情を親から受け継ぎ、そして子に伝える。

子というのは自分の子でなくてもいいのです。

 

社会や後世に伝える役割を認識している。ということだと思います。

極限状態で自分の生命力を高めるには、「自分」というより、普段の「他者」との良好な関係も重要なのですね。

もちろん、「憎まれっ子世に憚る」といわれるように、自己中心ですべての人から嫌われても長生きする人もいるので、一概には言えませんが。

けっきょくは、生命力はその人の運命。なのかな?と、運命論者の私は思うわけです。

それじゃ一生懸命テレビ見た意味ないじゃん!

なんですけど。(*^^)v

 

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