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2018年3月16日 (金)

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて 佐藤優

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佐藤氏は今や知の巨匠と呼ばれるほどの方ですが、それも長期間の拘置所経験があったからだとも言われています。
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佐藤氏はたくさんの書籍がありますが、その中でも本書は佐藤氏を知るうえでぜったい外せない一冊でと思います。
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佐藤氏の原点となるべく体験的ハードエッセイ。
 

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当時、佐藤氏と鈴木宗男氏に対して、まるで極悪人かのようなパッシングをマスコミはしていました。

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正直私は、鈴木氏の雰囲気があまり好きではなかったので、事件に対してもとくに興味もなく、「どうせ政治家や官僚が甘い汁すすったんだろ!」。ぐらいに思っていました。

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しかし佐藤氏、鈴木氏の取り調べによる拘留期間の長期化の中、二人とも罪を認めません。

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ふつうなら罪を認め、はやく取り調べから解放されたいはずです。

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だから冤罪事件が多いのですが、このお二方は粘る。

 

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そうなると、「あれ、ひょっとして鈴木氏はそんなにワルイ政治家じゃないのかも?」と思えてくるのです。

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今時珍しく信念がある政治家?

 

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佐藤っていう官僚は、極悪人と叩かれているのに、自分の欲望のためにはお金は使っていない。

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何かおかしくない ? 

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この逮捕、なんかおかしい。

 

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と考えるようになって事件に関心を持つようになってきました。

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本書を読んで「国策逮捕」の実態が明らかにされてきました。

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そのような国策逮捕を恐れ、かつての同僚や上司は手のひらを返したように責任を佐藤氏に擦り付けてきた中、それでも佐藤氏の心は折れなかった。

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そこがすごい。

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この著書の凄みでもあります。

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日本の外交や拘置所から出た後の自分の人生を考える先を見通す目。

 

信念、人に対しての慈愛。

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外務省職員も次第に佐藤氏を擁護する声が高まってきているといいます。

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昨今、自然保護や環境を訴える国にたてつきそうな人物を警察が監視したり、微罪で逮捕していることが明るみになってきました。

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「国策に反する」

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.逮捕。

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私たちは家畜にされつつあるのか。

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佐藤氏みたいな方にいつまでも頑張って欲しい。

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佐藤氏、中日新聞でコラムを持っています。

 

 

 

 

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