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2018年12月14日 (金)

ここに治してもらうために来ているのではない

日本のユング心理学第一人者故河合隼雄氏が現役時代、夢分析、絵画療法を施してもなかなか効果がでない女性クライアントに箱庭療法を施したら希望が見えてきた。

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「これでようやく治療に向かって行ける」と期待したら、

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その女性クライアントが河合氏に、

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「私は別に治してほしくないのです。私はここに治してもらうために来ているのではありません。ここにきているのはここに来るために来ているのです。」

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まるで禅問答のような話ですが、河合氏はこの言葉に、治療の役割とは何か?と考え始めたそうです。

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私も臨床経験の中で、「この人は治りたいと思ってないな」というクライアントさんに何人も出会いました。


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もちろん私の直観的なものです。


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私は接術者とクライアントの相性も大きいと思っています。


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クライアントの一方的な思いではなく、施術者側の気持ちも関係しています。



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お互い同じ空間にいるだけで、お互いの癒しになっている。

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河合氏のように、クライアントとの会話から、施術者との会話から、お互いが哲学的思考に導かれ双方の人間的成長になった。


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私もこのような経験をさせてもらっています。

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ただ治してもらうために来ているのではない。


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無意識に、来たいから来ている。


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いいえ、来ているのは偶然や目的意識からではなく、ただただ運命的な必然。



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人生なんて、そうなのかもしれない。

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